高千穂
神話時代の天地開闢や神生み国生み、天孫降臨、東征(天業)を語る。

今回、第3回目の演奏会は、北原白秋生誕140年の節目に当たる記念公演として、3部構成で企画を立てました。
弦楽アンサンブルの流れるような美しいメロディ、ソリストによる独唱、アマチュア合唱団による合唱のハーモニーにより、豊かな響きで奏でる演奏会をご堪能下さい。また、会場の柳川市民文化会館白秋ホールは、九州でも指折りの音響と評判です。
「海道東征」は、北原白秋が晩年、病魔と闘いながら自らの集大成として昭和14年(1939年)に作成された長編詩で、八つの章から成っています。それは、日本のはじまりを描く叙事詩として「古事記」や「日本書紀」等の記述を基に、天地開闢、国産み、天孫降臨、神武東征、大和政権の樹立までの物語を壮大にして格調高く、勇壮にして美しい大和言葉のリズム(韻律)で書き上げました。この詩に独唱、合唱、管弦楽のための「交声曲」(カンタータ)として作曲したのが、日本作曲界の創成期を代表する信時潔で、畢生の代表作です。
海道東征演奏会実行委員会(白秋のまちの音楽)は、この北原白秋の幻の大曲「海道東征」を柳川において歌い続けていく機運を醸成すると伴に、芸術文化の更なる振興にも繋げていくため、柳川より「海道東征」を諸所に発信し、多くの方々に聴いて歌ってもらえるような輪を構築するものです。
これまでの演奏会の紹介:
柳川市民文化会館
福岡県柳川市上宮永町43番地1
TEL:0944-73-7777